はじめに
どうも、りょうまと申します。
今回は一緒によくポケモンをやっている友人のテラ(@terabait123)が第1回PJCS予選を160位で突破した構築を紹介していきます。(本人は面倒だから構築記事を書きたくないとのことですが、もったいないので代筆しました。)
もくじ
戦績
25勝7敗
最終レート1754.221
最終順位160位
32試合消化(エラー落ち1回)
構築経緯
~1月30日まで
スタン、おいかぜ、キリンクマ…環境で流行ってるあらゆる構築を使うもなかなかしっくりくる構築が見つからずテラも自分も若干迷走中(そのなかでも自分はなんとか割と良さげなスタン構築を見つけていた)
・1月31日
+@1
↑の並びで先発すてぜりふ+トリルからのガチグマ着地、トリル後に@1でスイープするという決まった動きが簡単で強そう!という話をテラがしていて、どうやらガチクレセと心中する覚悟があるようなので自分は一旦置いておいてガチクレセの考察をすることに。
→構築の軸決定。
突然決まったガチクレセの使用ではあったが、WCS、ポケモンパラレルアリーナなど多くの大規模大会でガチクレセの愛用者がたくさん居たことで構築記事も多く残っており、そのなかでもS操作、荒し、詰め等何でもできるハバタクカミは、過去のほぼ全てのガチクレセ構築に入っていたことからハバタクカミも構築に組み込むことが決定。
この時点でここまでが決定。
残り二枠はガチクレセのトリックルーム展開をキノコのほうしやかふんだんご、いかりのこなでサポートして完全に通していくための、そしてキノコのほうしやいかりのこなでこちらのトリックルーム展開を阻害してくるモロバレルや、グラスフィールドでガチグマのじしんの火力を下げつつねこだましでトリックルームの時間稼ぎを行うゴリランダーあたりを使うスタン構築への対策や、ハバタクカミと並べて高速初手の荒らしも行えるポケモンとして剣舞炎オーガポンを採用してランクマを回してみることに。
・2月1日
作った構築を試すも、ここで至極当然の問題が発生。
机上論では剣舞炎オーガポンやガチグマのゴリ押しで行ける気がしていたはずのガオガエン水オーガポンやガオガエンゴリランダーあたりに悪ウーラオスが入った構築にサイクルを回されると、
・普通に威嚇がキツすぎる
・キノコのほうし無効&じしん半減&このゆびとまれ持ちの水オーガポンが面倒すぎる
・タスキ悪ウーラオスにトリックルームの時間稼ぎされつつガチクレセ両方弱点突かれる
・ゴリラガエンサイクルも普通にキツすぎ
で余裕で負けることが発覚。
これはマズい…
現環境で大流行している悪ウーラオスハバタクカミに強い+ガチグマがトリル中に暴れるのに邪魔になる水オーガポンやゴリランダーに強い+ガチグマの邪魔になるいかく対策もできる、そんな最高のポケモンなんているのか…
いたああああああ(STAR BURSTでイイネイヌを使ってたおかげで割と早く辿り付いた)
しかもはやてがえしも習得したから先制技対策にもなるのめっちゃ強そう!
…でも流石に突然この犬使おうとか言い出すのもあれだしなぁ、、、
↓
なんか全く同じ事考えてた(なんで?)
という流れや、先発Sブーストハバタクカミ&イイネイヌで打ち合ったあとに後発ガチクレセで占める流れ強そうじゃね?ということもあってイイネイヌを採用するに至りました。
そしてイイネイヌの採用が決まったことでイイネイヌ&モロバレルだと構築全体のパワーが下がりすぎることが理由となり、もう一枠は炎オーガポンを継続して使用することを考えた。しかし、モロバレルout→イイネイヌinによって水の一貫が生まれてしまったため、これを補うため炎オーガポン→水オーガポンに変更し、瞬間火力の不足はガオガエンのいかくやねこだまし、クレセリアのみかづきのいのりを駆使してつるぎのまいを積むことで無理やり解消した。
ー2月2日朝8:09ー
☆構築完成☆&予選登録
個体解説
ハバタクカミ@ブーストエナジー
テラスタイプ:くさ
せいかく:おくびょう
実数値&(努力値):H157(212)-↓A(x)-B104(228)-C163(60)-D156(4)-↑S171(4)
HB…できるだけ多く動いてS操作やちょうはつによる妨害、ムーンフォースによる削りを行いたかったためHB高め。
C...余り
S...スカーフウーラオスの上を確実に取るために補正だけかけて4振り。Sブーストハバタクカミの素早さ勝負がかなりインフレしていたので逆に素早さは諦めて耐久に。
技構成:ムーンフォース/ちょうはつ/こごえるかぜ/まもる
-ムーンフォース…耐久振りにした関係上マジカルシャイン+イイネイヌのけたぐりではテラスタルを切った水ウーラオスが倒せなかったりと、マジカルシャインでは火力も圧力も足りない場面が多かったためムーンフォース採用。
-こごえるかぜ...イイネイヌやオーガポンと並べるとき用のS操作技として採用。
-ちょうはつ...炎オーガポンを水オーガポンに変えた都合上モロバレル対策に厚くしたかったため採用。リキキリンなどその他めんどうなポケモンを止めることができる。
耐久にガン振りしてブーストエナジーで素早さを上げることで確実に仕事をするポケモン。草テラスタルはモロバレルガンメタ&水技、草技等を受けるため。意地特化ウーラオスのあんこくきょうだ及びすいりゅうれんだぐらいなら一発は耐えてくれるのでかなり動かしやすい。
オーガポン(水)@いどのめん
テラスタイプ:みず
せいかく:いじっぱり
実数値&(努力値):H187(252)-↑A155(4)-B111(52)-↓C(x)-D117(4)-S155(196)
HB...剣舞型なのでSに振った余りを耐久に。
S...準速化身ランドロス+2
A,D...余り。努力値8を4振りずつするのが好きなので。
技構成:つたこんぼう/ウッドホーン/つるぎのまい/ニードルガード
-ウッドホーン...つるぎのまい型なので場持ちを良くするために採用。
-つるぎのまい...トリックルームをしない場合の第2のエースとして活躍できるように採用。クレセリアのひかりのかべ・みかづきのいのり、ガオガエンいかく・ねこだましとも非常に相性が良い。
クレセリア@メンタルハーブ
テラスタイプ:フェアリー
せいかく:おだやか
実数値&(努力値):H227(252)-↓A(x)-B143(100)-C95(x)-↑D176(156)-S105(x)
HD...ハバタクカミと対面することが多かった&いかくで物理方面はウーラオス以外は基本見ることができるので特殊耐久高め。11n調整。
B...余り
技構成:マジカルシャイン/みかづきのいのり/ひかりのかべ/トリックルーム
-マジカルシャイン...水オーガポン+タスキ悪ウーラオスという並びに対してこのゆびとまれ+悪ウーラオス動かしという行動を許さないため採用。
-ひかりのかべ...ガチグマリキキリン構築やイエッサンテツノカシラ構築あたりに対して圧倒的に立ち回りやすくなる技として採用。トリックルーム→ガチグマのやけど待ちみたいな本来暇なターンにも役割ができる。
持ち物にはリキキリン対策にちょうはつを入れているポケモンの増加によるあおりを受けたくなかったためメンタルハーブ採用。テラスタイプは安定のフェアリー。
テラスタイプ:ドラゴン
せいかく:わんぱく
実数値&(努力値):H202(252)-A135(x)-↑B143(156)-↓C(x)-D123(100)-S80(x)
HBD...調整意図無し。ダメージ感覚があるものを採用。
技構成:フレアドライブ/はたきおとす/すてぜりふ/ねこだまし
ぼうじんゴーグルでモロバレルの対策をしつつ、ドラゴンテラスタルで御三家サイクルのタイプを幅広く受けられる。
ガチグマ@かえんだま
テラスタイプ:ドラゴン
せいかく:ゆうかん
実数値&(努力値):H237(252)-↑A198(156)-B125(x)-C(x)-D113(100)-↓S63(x)
HD...ひかりのかべ+みかづきのいのりで粘るためちょっとD振り。おかげでひかりのかべがあると眼鏡ハバタクカミのムーンフォースをやけど込みでも大体二発は耐える。
A...11n
S...わざわざ最遅にしてくれているアカツキガチグマがそこそこ居る関係上トリックルームを展開しないときに上から動けたら嬉しいので個体値は31、というのは建前で最遅個体がいなかったため仕方なくS個体値31を採用したとのことです。誰か彼に最遅ガチグマを恵んであげて下さい。
→なんと構築記事を読んでくださった方にS0ガチグマを交換していただけました!
相手のアカツキクマとのS関係がハッキリするのでS0推奨。
技構成:からげんき/じしん/つるぎのまい/まもる
いつものガチグマ。テラスタイプだけはゴーストでは無くドラゴンタイプ。というのも、トリックルーム中にねこだましを無効化するために霊テラスを切ったり、その他弱点を突かれないために霊テラスを切ったりすると、トリル中に後発の悪ウーラオスやドドゲザンのふいうちで縛られてしまったり、トリル前にゴリランダーや水ウーラオス、オーガポンなどの草・水・炎タイプのポケモンがウキウキで殴ってくるのにムカついたりしたため採用。
ガチグマは元々霊テラスの採用率が非常に高く、テラスタル権を切っていないガチグマに対してねこだましを撃つ行為が相手視点非常にリスキーな行動になるため、相手がほぼねこだましを撃ってこないのも○
イイネイヌ@とつげきチョッキ
テラスタイプ:あく
せいかく:いじっぱり
実数値&(努力値):H193(236)-↑A187(172)-B135(x)-↓C(x)-D106(x)-S113(100)
H-できるだけ耐久が欲しかった。
A-11nにしつつ低くなりすぎないライン。
S-すばやさ1段階降下最速化身ランドロス抜き。
技構成:どくづき/けたぐり/はたきおとす/はやてがえし
-どくづき...イイネイヌとの信頼関係を築けている人はダストシュート採用で良いです。
-けたぐり...ドレインパンチと選択。インファイトも選択肢にならなくはないが、撃つと耐久が下がって相手の攻撃を耐えられなくなったり、構築の性質上交換がしにくいので下がった耐久を解除することが難しかったりしたため今回は不採用。結果、火力を維持しつつ耐久も下がらないけたぐり採用となった。
-はたきおとす...毒・格闘では触れないゴーストタイプへの打点になったり、雑に相手の持ち物を回収したりできる技。悪テラスタルとあわせて使うと地味に強い。ドラゴンタイプや化身ランドロスを触りに行ける冷凍パンチあたりと選択。
-はやてがえし...DLC青の円盤で習得した新技。効果は知っててもどのポケモンが覚えるかを知らない人が多かったり、普通に忘れている人が多かったりするおかげで意外と通る。あとガチグマがドラゴンテラスタルした後にウキウキでねこだましを撃ってくる相手を絶望させることができる。
絶妙な耐久と火力、いかく耐性の特性、はやてがえし習得による若干のねこだまし耐性によって先発での荒し適正が若干高め。ゴリランダー&ガオガエンサイクルに強く、Sブーストハバタクカミ&悪ウーラオスの並びに強く、オーガポンの弱点も突ける一見完璧で究極のポケモン。
選出など
選出は大きく分けて3パターン。
基本選出1
+@1
この選出をしてすてぜりふ+トリックルームガチグマ着地もしくは、ねこだまし+トリックルーム→ひかりのかべ+すてぜりふでガチグマ着地をさせてガチグマで暴れ回れるのが理想。ラスト1体は相手の構築を見て刺さりそうなポケモンを投げるが、相手の構築のウーラオスが明らかに悪っぽいときは大体相手の選出にラス1タスキ悪ウーラが控えているのでイイネイヌを選出している。
具体的に選出しやすい相手としては、おいかぜ構築/イエッサンテツノカシラ/パオカイエンテイあたり。
基本選出2
+
ガチグマリキキリン/ガエンゴリラ系スタン構築あたりに対して選出することが多い。ハバタクカミとイイネイヌで荒してどちらか1体が倒れた後に後発のクレセリアでトリックルーム→先発の荒らしによって受けきれなくなった相手をガチグマで一掃したい。
基本選出3
+or
モロバレル入りのスタン構築などのように展開が遅く、ハバタクカミのちょうはつ+ガオガエンのすてぜりふなどで安全に裏のエースが着地できそうな場合に選出する。この選出をする場合は裏のエースでつるぎのまいをした後に、クレセリア+ガオガエンで延命することを意識して全抜きを狙う。
テラスタル権について
→だいたいクレセリアかガチグマ
この2匹が動けないと話にならないため、ガチクレセの選出をしている場合はテラスタルをこの2体に切る展開が来るかもしれないということを意識して立ち回る。このあたりの立ち回りは過去のガチクレセ構築とほとんど同じかもしれない。
キツイ構築
・ペリッパーブリジュラス
ブリジュラスを倒しにいく手段に乏しいので普通にめっちゃキツイ。初手次第ではワンチャン勝てる(予選1-1)。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました!
良い構築が見つからない中でなんとか自分達の構築を組み上げて予選を抜けることができて良かったです!自分は2019年以降一度も予選を抜けられていないので、今年は本戦を突破して久しぶりにライブ大会に行けるように頑張ります!(テラ)
構築案が迷走してたときはどうなることやらと思ってましたが、なんとか片方だけでも抜けられて良かったです。今回の予選ではあと2勝分足りなかった自分も次回の予選では確実に抜けられるように頑張ります!!(りょうま)
レンタルコード:KX3S4P