はじめに
お久しぶりです。
今回はスカーレット/バイオレットで初開催されたPJCS予選第1回を23勝4敗（勝率約85％）の最終レート1789で抜けることに成功した構築を簡単に紹介していきます。構築の完成度自体は高くないのでこんな構築使ってる人もいるんだなぁ～程度に見てもらえたらうれしいです。
構築のレンタルコード：7MW070
概要
コータスで天候を晴れにしてワタッコのようりょくそを発動させ、ワタッコでおいかぜ等のサポートをしつつこだいかっせいが発動したハバタクカミやイダイナキバで相手を一掃していく構築です。サイクルやプレイングで差を付けて有利になるというより、火力や運ゲーを上から押しつけていくタイプの構築です。
個体解説
コータス
特性：ひでり
持ち物：突撃チョッキ
テラスタイプ：炎
性格＆努力値：ひかえめ C252 D4 S252
実数値：H145-×-B160-C150-D91-S72
技：ふんか/ソーラービーム/だいちのちから/オーバヒート
晴れ始動要員として採用。もともとは脱出パックを持たせて使っていましたが、初手に来るこだわり眼鏡ハバタクカミに日照りを利用されてこだいかっせい込みのシャドーボールでワンパンされること、オーバヒートを外した瞬間に脱出パック戦術が崩壊することが嫌だったので別の持ち物を探すことに。（実際別ロムの予選では脱出パック軸の構築を使いましたが見事にオーバヒートを外して爆死した試合がありました）その結果突撃チョッキを持たせることで晴れC活性ハバタクカミのシャドーボールを耐えつつ（C187ハバタクカミのこだわり眼鏡C活性シャドーボールを確定耐え）、追い風込みで平均的な素早さがそこまで速くないイルカマンディンルーのようなスタンダードな構築相手に荒らしもできる突撃チョッキCSコータスになりました。
技構成は荒らしかつ命中安定全体技のふんか、ディンルー・イルカマン・ヘイラッシャ等に追い風込みで上からそこそこの火力を押しつけられるソーラービーム、裏のイダイナキバやハバタクカミを投げる前に削っておきたいウインディやキラフロル等に対する打点としてだいちのちから、どうしても倒したい相手や削っておきたい相手がいるときに撃つオーバヒートに決定。
テラスタイプは炎にしましたが、一度も切ることはありませんでした。
ワタッコ
特性：ようりょくそ
持ち物：こうかくレンズ
テラスタイプ：ゴースト
性格＆努力値：おくびょう H252 B4 S252
実数値：H182-×-B91-×-D115-S178
技：おいかぜ/アンコール/ねむりごな/いかりのこな
追い風要員として採用。ようりょくそが発動すればS活性最速ハバタクカミであろうとこちらが先に動いてサポート技を使えるのが追い風を貼っていないときや、追い風軸ミラーをしたときにかなり優位にはたらきます。持ち物は、初手の対面でねむりごなを当てたら勝ち濃厚になるような盤面や、ねむりごなを外したら負けになるような盤面が45戦もあれば何度も訪れるだろうという予測のもと安定感を増させるためにこうかくレンズを採用。ワタッコがワンパンされないとき（ディンルーやS活性ハバタクカミ等のワタッコがギリ倒されなさそうな対面のとき）はほぼ全てのターンでねむりごなをうってアドバンテージをとりにいっていたので上振れ狙いの点でも正解だったと思います。
技構成はおいかぜ・ねむりごなから始めて、ねむりごなを嫌った相手や追い風ターンを稼ぎに来るまもる持ちポケモン、その他積み技をつかうポケモンやタスキ保持のためにまもるから入ってくるポケモン等を置物にしつつねむりごなの的にできるアンコールは確定。あと一枠を何にするか迷った結果、おいかぜを貼った後ハバタクカミ等のエースポケモンを相手の攻撃から守るためにいかりのこなを採用しました。結果的にイルカマンのジェットパンチを吸ったり、ディンルーのじわれやじだんだ等を吸えて悪くない選択だったと思います。攻撃技を採用しても良かったのですが、正直な話ワタッコで攻撃する暇があるならねむりごなを連打していた方が強いと感じたためフルサポート型になりました。現環境ではちょうはつを使ってくるポケモンがディンルーとギャラドス程度とどちらも上からねむりごなで黙らせれば良いポケモンなので、フルサポートでも特に困ることはありませんでした。
テラスタイプはねこだましやしんそく等を無効化できるゴーストタイプを採用。優秀な耐性のある鋼テラスタルも試しましたが、ねこだましを無効にできないのが負けに直結したことがあったのでゴーストテラスタル一択になりました。隠密マントの採用を考えるなら水や鋼テラスタルを採用しても良いかもしれません。
イダイナキバ
特性：こだいかっせい
持ち物：きあいのタスキ
テラスタイプ：じめん
性格＆努力値：いじっぱり H4 A252 S252
実数値：H191-A201-B151-×-D73-S139
特に言うこと無しのイダイナキバ。スカーフも考えましたが、じしんとぶちかまし、インファイトは全て打ち分けしたかったのでタスキで採用。ようきだと微妙に火力が足りなかったり、ようきにしても最速S活性ハバタクカミの上を追い風込みでも取れないのでいじっぱりA特化にしました。詰めの盤面でタスキが残っているとS活性ハバタクカミ相手にも堂々と動けるので安定して強かったです。
テラスタイプは火力増強のためのじめんテラスタル。
テツノツツミ
特性：クォークチャージ
持ち物：ブーストエナジー
テラスタイプ：ゴースト
性格＆努力値：おくびょう C252 B4 S252
実数値：H131-×-B134-C176-D81-S206
なんとなく入れた枠その1。選出率はおそらくダントツの最下位。寿司相手のときは選出して勝ってはいたけれど、正直かなり怪しいポケモン。考察が進まなかったためやむなく採用。もう少し考える時間があれば強い動きや、テツノツツミより強いポケモンが見つかっていたかもしれないしそうじゃないかもしれない。
テラスタイプはカイリューのしんそくで即死しないようゴーストタイプ。
ハバタクカミ
特性：こだいかっせい
持ち物：こだわり眼鏡
テラスタイプ：フェアリー
性格＆努力値：ひかえめ H196 B28 C116 D4 S164
実数値：H155-×-B79-C116-D156-S176
技：マジカルシャイン/シャドーボール/ムーンフォース/パワージェム
ハバタクカミ、神とさせてください。
持ち物は火力を出せるこだわり眼鏡。技構成はいつものフェアリー技2種とシャドーボール、晴れ下やイーユイを横にならべることでウインディをワンパンしたり、HDギャラドスを大きく削ったりできるようにパワージェムを採用。
努力値配分は
HD→おくびょうC252振りハバタクカミの眼鏡フェアリーテラスタルムーンフォース耐え
C→耐久無振りハバタクカミをフェアリーテラスタルムーンフォースでワンパン（晴れ下なら通常のムーンフォースでも81.25％でワンパン。晴れかつテラスタルを切ればH252ハバタクカミでもワンパン）
S→いじっぱり準速S2段階上昇ヘイラッシャ抜き抜き。
選出率はほぼ100％でこの構築の要です。イダイナキバの苦手な飛行タイプ等をハバタクカミが超火力でしばき、逆にハバタクカミの苦手な鋼タイプや炎タイプをイダイナキバでしばく関係。
テラスタイプは相手を超火力の短期決戦で殲滅したかったのでフェアリータイプ。
イーユイ
特性：わざわいのたま
持ち物：こだわりスカーフ
テラスタイプ：草
性格＆努力値：ひかえめ H68 C252 S188
実数値：H139-×-B100-C205-D140-S144
技：ねっぷう/オーバヒート/カタストロフィ/テラバースト
なんとなく入れた枠その2。ハバタクカミイーユイの選出が通れば強いんだけど大体対策されてるから出せない。草テラスタル採用はキノコのほうし等のケア、もとの弱点の水・地面技半減、テラバーストによるヘイラッシャの破壊を意識しました。
努力値配分はスカーフなのでC特化で火力重視、素早さはスカーフ込みで最速ドラパルト抜き、残りはHPといった感じですが、普通にミラー考慮のひかえめCSの方が良かった気がします。主に寿司構築相手にハバタクカミイーユイの選出をしてヘイラッシャの破壊を狙いつつハバタクカミとともに火力で押していきます。
選出
・基本選出
表
裏
9割方この選出をします。スタン構築相手にも追い風構築相手にもイッカコノヨ相手にもお構いなしに選出をし、ワタッコでおいかぜを貼るか、ねむりごなを撃つかの選択をして盤面を整えた後裏のキバハバカミで全てを破壊します。初手に出したコータスは、できれば荒らしのほかに晴れの再展開やクッション役として残しておきたいです。相手の初手がパオジアンカイリューのときや、ねこだましをワタッコが受けてなにも出来ずに退場させられそうなとき、テラスタルを切ってでもねむりごなを撃ちたい場合は躊躇せずワタッコにテラスタルを切ります。裏に大体ハバタクカミ＆イダイナキバを選出しているとテラスタルが残っていなくてもこだいかっせいのおかげで火力は補強できているので、ワタッコが生存することで優位な盤面を作れるならだいたいワタッコにテラスタルを切っていました。（実際に予選抜けを決めた最終戦では相手のテツノカイナのねこだましをゴーストテラスタルで無効化し、アンコールで置物にすることで完勝することができました）
・対寿司
表
or
or裏
ororもしくは晴れ選出をしてゴリ押し
対寿司ではくろいきりや威嚇等の真っ当な寿司対策がこの構築には存在しないため完全に火力ゴリ押しで破壊します。初手には相手に刺さりそうなポケモンかつヘイラッシャ相手に圧力をかけられる特殊型のポケモン三枚のなかから二枚（特にハバタクカミイーユイ）を選出することが多いです。初手にヘイラッシャがいる場合はイーユイにテラスタルを切ってじしんで吹っ飛ばされないようにして、いない場合はそのまま初手で荒らして残数有利を取って裏から出てきた寿司を数の有利でゴリ押していく展開に持ち込みたいです。
キツいポケモン
キツいというか処理するのが難しいポケモンです。コータスの攻撃はあまり通らず、イダイナキバの攻撃も半減と無効にされるので基本ハバタクカミで処理する以外のルートがありません。ただ、オボンの実を持たせたギャラドスがとても多いのでワタッコで眠らせてしまえばなんとでもなるときもあります。
②セグレイブ
コータスの炎技を受けて特性を発動させ攻撃力を上げてくるうえに、こおりのつぶてを撃たれるとワタッコが即死するので初手に来た時点でワタッコがテラスタルを切らざるおえなくなります。ただ、こおりのつぶてを撃ってくれたらその1ターンはだいたいワタッコのが生存するので次のターンにアンコールやねむりごなを使って無力化していきます。
③ラムの実カイリュー
鉢巻きかチョッキが主流だろうなぁ～と思って予選前はあんまり考慮していなかったのでせっかくねむりごなを当てたのにラムの実を食べられまくってキツかったです。ラムカイリューはテラバースト以外はそこまで火力が高くないのでワタッコでもう一度眠らせにいったり、テラスタルを切らせたところを追い風コータスで焼いたり、裏のハバタクカミ等で倒していきたいです。
④草テラスタルソウブレイズ
初手に出されてテラスタルされるとコータスの攻撃は通らないわ、ワタッコのねむりごなは効かないわで大変なことになります。ワタッコの目の前でビルドアップを積んだときにアンコールをするのかテラスタルを切らせた後にハバタクカミで一掃するのが主な対処法です。
⑤ぼうじんゴーグルイーユイ
採用率3％ほどのこのポケモンですが、もともとハバタクカミイーユイがけっこうキツいのでぼうじんゴーグルを持たれてたらねむりごなを通すことも出来なくなり、出し負けた時点でもう即負け決定レベルでキツいです。この型のイーユイは相手がイーユイを信頼せずに出していないことを祈るレベルで無理です。
さいごに
この構築はねむりごなを当てて正確なプレイングを刻めばかなり上振れが狙える構築ですが、ねむりごなを外した瞬間とやたらカイリューが持ってたラムの実、そして採用率3％ほどのイーユイのぼうじんゴーグルを引いてしまったとき心臓に多大なダメージがあるのでおすすめはしません。強心臓かつねむりごなを当てられる自信がある人はまだまだ改善の余地が多い構築なので良ければ参考に新しい構築などを作ってみてください！！！
