はじめに
お久しぶりです、りょうまと申します。今回はWCS2023(マスターカテゴリ)でDay1を勝ち抜き、Day2に出場することができた構築を紹介していきます。
<使用構築>
レンタルコード:QTML6G
<構築経緯(完成までの流れ)>
8月5日
てるるんチャレンジオンラインというBO3オープンチームシート制の大規模オンライン大会に参加する。
→結果、予選2-4ドロップ
あれ……?コイツ本当に世界大会出るん?
流石にヤバすぎるので反省して翌日の決勝トーナメントの結果から環境を考察し、構築を1から作り直すことに
8月6日
てるるんチャレンジオンラインが終了し、そこから一つ学びを得る↓
ハバタクカミは最強!!!
パオジアンやウーラオス、クレセリア、その他諸々に対して圧倒的素早さから高火力を押しつけて荒しもスイープもこなせるこのポケモンが強すぎるということを改めて学びました。
・てるチャレの結果を活かしておいかぜ軸の構築を作り直してから友人のテラと対戦
このときはとりあえず(悪)のような並びを作って対戦した.
↓結果
パオジアンのつららおとしで2回怯まされて圧倒的有利盤面から敗北したことでパオジアンが明らかに最強であるという結論に。(てるチャレや海外大会の結果からもパオジアンの上位採用率が圧倒的に高かったというのもある)
→パオジアン採用決定!!!
パオジアン採用が決定したので”わざわいのつるぎ”や水と氷の相性が良く、ダブルバトル最強技の一つである”まもる”をガン無視して相手を殴りに行ける最強特性”ふかしのこぶし”を持つぶっこわれポケモンウーラオス(水)も採用が決定!
→パオジアン&ウーラオスに強いテツノカイナの採用も決定!
→この流れで環境に増えそうなテツノカイナと戦えるポケモンかつ、純粋に最強ポケモンであるハバタクカミといかく枠兼地面の一貫を切る枠兼サイクルパーツとして優秀なランドロスも採用決定!
→上の5体にあまりにも一貫しすぎているフェアリー技とみず技の一貫を切ることができ、かふんだんごやいかりのこなによる味方のサポート、特性”さいせいりょく”による圧倒的サイクル性能、キノコのほうしによる催眠で相手に圧力をかけられる最強ポケモンモロバレルも採用が決定!
そしてここでとあることに気づく。
こうしてテラとのてるチャレ終わりの考察と有名強者であり今年の世界王者となった(結果論)じーんさんがてるチャレで使っていた構築と同じものになったことからも、構築の方向性がこの6体で間違いないということで構築づくりを進め始めることとなった。
8月7日
とりあえず8月6日の考察を活かして構築の原型をそれっぽく作成。
この構築を使ってランクマをやっていたら二桁上位まで序盤元気することができたので、改めて構築の可能性を確信↓
・8月7日の考察内容
この時点でスカーフランドロスは強いんだけども…強いんだけどもなんかテラバーストと上手いこととんぼがえりを撃ってるとき以外なんとも言えない感じだし、守れないものうーん…という感じだし、いかくミラーでかなり機能が停止しがちなところが微妙という感想をテラと自分でお互いに思っていたので何か違う物ないかなぁ…(本当は水テラスとつげきチョッキ型が一番好きなんだけどテツノカイナにチョッキを取られているため)ということや、オープンチームシート制の”ちょうはつ”がモロバレルやクレセリアの機能を停止させられる技として非常に優秀なため、構築のどこかに組み込みたいなぁ…と考えていた。
このことから一旦ランドロスの型は保留して、スカーフランドロス+ちょうはつハバタクカミの並びが強そうということから、とりあえずハバタクカミにちょうはつを採用してみることに↓
8月8日
8月7日の考察結果で作ったパーティーをもって一通り練習したあと、改めてテラとお互いの考察結果を確かめるため対戦することに。
すると、とんでもない構築を持ってきていた。
まさかのミラーガンメタ型クリアチャームランドロス+こごえるかぜ&ちょうはつのシャドーボール切りSブーストハバタクカミ。
構築全体のパワーを落とし過ぎず、かつ対スタンダード構築や対ミラー性能を上昇させたこの構築に普通にボコボコにされた。
そしてその夜、この構築を使ってオープンチームシート制BO3ルールで、強者も多く出場しているぼさんないとに初出場することに。
結果は3-0(○○ ○×○ ○○)でBO3全勝することができ、改めて構築の強さと柔軟性を確認。対戦した相手にWCS出場者(マスターとシニアが一人ずつ)がいたことや、3戦全部スタン構築相手だったことからも、WCS環境では6割ぐらいを占めてそうと予想していた対スタン構築への自信に繋がった。(なんなら1戦目の対戦相手の方は、型は違うけど6体ミラーでした)
この時点で構築はほぼ完成とし、あとは細かい調整をすることになった。(ここまでなんとてるチャレが終わってからたったの3日)
<個体解説>
ハバタクカミ
性格:おくびょう
実数値:H153-A(x)-B104-C165-D156-S173
特性:こだいかっせい
テラスタイプ:フェアリー
持ち物:ブーストエナジー
技構成:ムーンフォース/こごえるかぜ/ちょうはつ/まもる
ハバタクカミは個人的に今環境TierSSSSぐらいあると感じていて、このポケモンを上手いこと扱えれば勝てると思っていたので絶対に構築に入れたかった。
今回のハバタクカミは対スタンダード構築に意識を大きく割いていて、スタンダード構築に良くいるモロバレルを止める為のちょうはつ採用や、こごえるかぜによるS操作+ウーラオスのすいりゅうれんだ、ランドロスのテラバーストで相手を大きく崩していくことができる。耐久に大きく割いているのはガチクレセ相手にも動かしたり、パオジアンのふいうち+ウーラオスのアクアジェットをいかく込みで耐えて反撃できるようにしたりするため。
テラスタイプは火力底上げにフェアリーテラスを採用した。(くさテラスでも良いかも)
役割は主に対スタン、ちょうはつの通りの良いガチクレセや壁構築など。
ウーラオス(水)
性格:いじっぱり
実数値:H181-A187-B121-C(x)-D95-S141
努力値:H44-A156-B4-D116-S188
特性:ふかしのこぶし
テラスタイプ:みず
持ち物:しんぴのしずく
技構成:すいりゅうれんだ/インファイト/アクアジェット/まもる
「今の調整これが結論っぽいけど他にある?」
ってツイートのやつをパクった型らしい(テラ談)。そこそこ耐久に振ったウーラオスを使おうと思っていたので自然とこの型になった。
耐久的には、HBがいじっぱりA252こだわりはちまきカイリューのわざわいのつるぎ込みノーマルテラスタルしんそく耐え、HDがおくびょうC252こだわりメガネハバタクカミのムーンフォースをみずテラスタルを切ることでそこそこの高乱数で耐えたり(環境のメガネハバカミはほぼ耐久とSに振ってるので実際はほぼ100%耐える)、おくびょうC252トルネロスのダブルダメージこがらしあらしを素で87.5%で耐えたりとかなり絶妙な耐久ラインとなっている。
すばやさは、こごえるかぜによって素早さが下がった最速ハバタクカミや準速サーフゴーのSラインである136付近を完全に上回ることができるすばやさ141(原案より+1している)、かつ攻撃力が11n調整とまさに「今の調整これが結論っぽいけど他にある?」といった言葉も頷ける調整となっている。
テラスタイプは火力を底上げしてこごえるかぜ+すいりゅうれんだの縛り範囲を広げられる水で採用。
割とほぼ全ての構築相手に選出可能。どちらかというと裏から出すのが多かった気がする。
テツノカイナ
性格:いじっぱり
実数値:H247-A187-B129-C(x)-D120-S75
努力値:H140-A76-B4-D252-S36
特性:クォークチャージ
テラスタイプ:みず
持ち物:とつげきチョッキ
技構成:ドレインパンチ/ワイルドボルト/ヘビーボンバー/ねこだまし
調整自体はPJCSで使っていたテツノカイナのHPを少し減らして攻撃力に回すことで11n調整にした感じ。とにかく時間が無かったので似た耐久力をした型を使うことでダメージ計算ができないWCSの現場でも今までに培ってきたダメージ感覚である程度分かるようにした。技構成がボルトチェンジ→ヘビーボンバーになっているのは、ハバタクカミに対しての圧力は非常に重要と考えているため。
テラスタイプはハバタクカミ&イーユイやパオジアン&ウーラオスなどの高火力組の攻撃を耐えて反撃するための水。
役割は主に対おいかぜ軸や対スタン。おいかぜ軸にパオジアン&テツノカイナで投げてトルネロスをつららおとしで飛ばしつつ、横に並んでるポケモンと打ち合いをすることが多かった。
ランドロス(霊獣)
性格:いじっぱり
実数値:H169-A216-B110-C(x)-D100-S139
努力値:H36-A252-S220
特性:いかく
テラスタイプ:ひこう
持ち物:クリアチャーム
技構成:じだんだ/テラバースト/いわなだれ/まもる
本構築のおしゃれポイントポケモン。いかくでランドロスのテラバーストを対策しているスタン構築はオープンチームシートのクリアチャームを見た瞬間に顔をゆがめてそう。実際にWCSやぼさんないとではこのポケモンのテラバースト+こごえるかぜ等で多くのスタン構築を葬りさっていった。
スカーフランドロスは基本ようきが多いと思っていた(スカーフウーラオスの存在のため)ので同速対決意識で準速まで振る必要も無さそうと思い、最低ライン(すばやさ139)まで振りつつ若干HPにも割いた感じ。メガネハバタクカミのムーンフォースを耐える確率が若干上がる。
テラスタイプは飛行テラバーストを主な打点にしたいので飛行1択。技構成的には地面技のじだんだ、全体技兼ひるみワンチャン狙いのいわなだれ(とんぼがえりでも良かったかも)を採用した感じ。
役割は主に対スタンや対ガチクレセ。クリアチャームでいかく無効なのがスタンミラーにおいてめっちゃ強かった。ランドロス+ハバタクカミで投げてこごえるかぜ+テラバーストで一気に崩して行けそうだったら◎
モロバレル
性格:ずぶとい
実数値:H221-A(x)-B132-C106-D101-S52
努力値:H252-B236-C4-D4-S12
特性:さいせいりょく
テラスタイプ:みず
持ち物:オボンのみ
技構成:かふんだんご/キノコのほうし/いかりのこな/まもる
特に言うこと無し。いじっぱりA252パオジアンのつららおとし確定耐え、同速意識のS振り、CとDは気分で4振り。このポケモンはどうせつららおとしかシャドーボール、ねっぷうあたりの非接触技で処理されるため、ゴツゴツメットではなく汎用性の高いオボンのみを採用。テラスタイプはつららおとしやねっぷう等を半減するための水。
どっかでキノコのほうしを当てて相手を崩して行けそうだなぁと思ったらたいてい裏において選出していた。
パオジアン
性格:ようき
実数値:H155-A172-B101-C(x)-D85-S205
努力値:A252-B4-S252
特性:わざわいのつるぎ
テラスタイプ:ゴースト
持ち物:きあいのタスキ
技構成:つららおとし/かみくだく/ふいうち/まもる
特に言うこと無しポケモン②。上から撃って怯ませるつららおとしが最強なのでようきで採用したけど、あんまりハバタクカミを怯ませてくれなかったのでいじっぱりでも良かったかも。かみくだく採用とせいなるつるぎ採用は迷った結果、サーフゴーやクレセリアなど、ハバタクカミのシャドーボールを切った関係上重くなりがちなポケモンへの対策や安定打点になるため採用した。テラスタイプはやはりねこだましやかくとう技を透かせるゴースト。
このポケモンはきあいのタスキが残っている状況で戦えるとあまりにも強いため、基本モロバレルと一緒に選出していのちだいじに戦法で戦っていた。
<選出>
対スタン
+
だいたいこれで勝てる。こごえるかぜ+テラバーストや、ちょうはつ、まもるあたりを絡めて相手を一枚づつ破壊していきましょう。相手の初手がランドロス+ハバタクカミとかならガッツポーズ。
対追い風
+@1(が多かったと思う)
大体パオジアン&テツノカイナの初手選出で、相手のトルネロスを速攻で落として残数有利を取ってなんとかしていく。あんまり選出が固まってないので、試合前にちゃんと試合展開を予想し、選出を行うことが必要。
その他
今回はマジで時間が無く、対スタン7:対おいかぜ2:その他1みたいな比率で練習していたので壁構築等への決まった戦い方がありません。
相手の構築がスタンであることを祈りましょう()
一応壁構築にはハバタクカミとウーラオスあたりで上手い感じに立ち回って、トリル相手にはランドバレルハバカミあたりでなんとかする予定でした。
無理構築
はい、というわけで←無理です。
多分普通にお先噴火を食らってるだけで負けます。なんとか対策できる立ち回りかた募集中。
戦績・反省
というわけでWCS2023横浜大会は5-1でDay1抜け、0-3でDay2敗退という結果に終わりました(細かい対戦内容はまたどこかで記事か動画か配信で語るかも)。Day1で全力を出し過ぎた結果、次の日はフニャフニャになってしまうという大ぽかをやらかすものの、この大会はめちゃくちゃ楽しかったなぁという感想です。今回Day1でのプレイングは今年のPJCS第1回予選(23-4)のときなみに冴えていたのでめっちゃ勝てたのですが、いかんせんDay2ではPJCS決勝大会のときのへなちょこさになってしまいました(2-2で世界権利だけ取って即敗退)。Day2で勝っている人間と比べると、恐らく今まで踏んできた大会やオフ会などの場数の多さで差が出ているのかなぁと思うので今後とも対戦オフなどに出て場慣れをしていきたいです。
おわりに
まずはここまでこの記事を読んで下さった方々、ありがとうございました。久しぶりに構築記事を書いたので読みづらいところもあったと思いますが、許してください。
去年は予選抜けギリギリのところで負けてしまい、出場できなかったPJCSとさらにはWCSまで今年は参加できてとても嬉しかったし、思い出に残る経験になりました。
来年も勝って参加し、優勝できるようにがんばります!
最後に、ここまでPJCS予選からずっと一緒に構築を考えてきた@terabait123、マジでありがとう!!!